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特集 地域福祉サービス
四肢マヒ者の社会活動への展望—頸髄損傷者の生活実態報告ならびに先進諸外国の例
著者: 大本和子1
所属機関: 1東海大学病院医療社会相談室
ページ範囲:P.305 - P.309
文献購入ページに移動四肢マヒ者は,生活の基本的動作の多くを,他人の助けによらねばならない.そのため,社会活動の幅を広げようとすればするほど,ますます多くの介助が必要となる.しかし,このことの裏を返せば,彼らは適切な介助が得られれば,それぞれの能力にふさわしい社会活動が期待できる人たちである,ともいえるのである.
1964年の東京パラリンピックを契機として,日本でも障害者の社会参加に対する社会の認識は進歩し,雇用の促進,公営の車イス専用住宅の建設など,たしかに隔世の観すらある.しかし,介助を必要とする重度障害者の社会参加は,諸外国と比して著しく遅れているのが現状である.
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