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特集 食品衛生
統計から見た食中毒の最近の動向
著者: 稲葉裕1
所属機関: 1順天堂大学衛生学
ページ範囲:P.353 - P.359
文献購入ページに移動わが国において食品衛生法に基づいて食中毒事件の届出が実施され,ほぼ現行の形での「食中毒統計」が公表されるようになったのは,昭和27(1952)年のことである.細部の項目に関して若干の変更はあるものの,全体の動向を把握する上では十分に利用できる資料となっている.
これまでにも,この資料を利用して年次変化を解析した報告はいくつかあるが1)〜3),筆者は最近,バラツキの大きい数値の年次変化を解析するのに使用される5か年移動平均法を適用して,若干の成果を得ているので4),ここでは,それを中心に,最近の食中毒の動向について考察を加えたい.
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