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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生45巻6号

1981年06月発行

文献概要

人と業績・12

国崎定洞(1894-1937)

著者: 山本俊一1

所属機関: 1東京大学衛生学

ページ範囲:P.482 - P.483

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 筆者が敗戦後間もなく東京大学医学部衛生学教室に入局させていただいた時には,国崎定洞は教室の中では伝説上の人物であった.東大医学部を首席で卒業し,若くしてわが教室の助教授となったが,文部省留学生としてドイツに行き,現地で結婚して共産党員となり,帰国せずに行方不明になったままである,ということであった.ところが,昨年夏に突如としてこの伝説が現実化し,遺児タツコ・レートリッヒさんが,国崎定洞の旧知である曽田長宗,有沢広巳,千田是也氏などの斡旋により来日され,亡父のおられた東大衛生学教室にも来訪されて,大きな感銘を受けてドイツへ帰って行かれた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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