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米国の国際医療協力
著者: 斉藤勲1
所属機関: 1厚生省薬務局監視指導課
ページ範囲:P.493 - P.501
文献購入ページに移動わが国の目覚ましい経済成長の結果,国際収支は黒字を基調とするようになり,その国力に応じた新しい国際的な役割はいかにあるべきかが議論されている.また,国外においても,経済協力開発機構(OECD),東南アジア諸国連合(ASEAN)などの場を通じて,わが国による開発途上国援助の拡充が要望されている.わが国としても,これらの要請にこたえるための施策の一環として国際医療協力の推進が考えられている.一方,米国は,国際医療協力の分野における永年の実績と豊富な経験を有しており,その実情を研究・調査することは,わが国が今後,国際医療協力を効率的に実施して行く上で有用であると思われる.
筆者は昭和54年4月から6か月間,人事院の行政官短期在外研究員として,米国に滞在し,米国における国際医療協力の情況を研究・調査する機会を得たので,その概要を報告したい.
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