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特集 グループワーク
保健所における精神障害者のグループワーク—ワーカーのかかわりを考える
著者: 岩田泰夫12 山中豊子3 影山テル4 蒲生達三5 岡田清6 岩井完治7 堀都6 西田佐智子4
所属機関: 1現大阪府高槻保健所 2前四条畷保健所 3大阪府立公衆衛生研究所 4大阪府四条畷保健所 5蒲生診療所 6大阪府精神衛生相談所 7榎坂病院
ページ範囲:P.612 - P.618
文献購入ページに移動私達は既に保健所精神衛生業務の現状を分析・検討し,その特質と課題を明確にしてきた1).またその業務における精神分裂病圏者へのグループワークの位置づけをも検討してきた2).
さて,在宅精神障害者は,現在の匿名社会にあって,とりわけ地域社会から孤立し,「人間からはずれた」人間になってしまったという疎外感を持ち,見通しのない生活を余儀なくされている.そうした状況にある在宅精神障害者が,集団活動に主体的に参加することによりさまざまな体験を積み,一人前の人間として認められる仲間集団に帰属し,帰属感と仲間意識を持ち,友人を持つことは,精神障害を克服し,より豊かな深みのある生活を営んでいくひとつの糧である.
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