文献詳細
特集 老人保健と老人福祉
文献概要
わが国の救済制度は,遠く古代にその源を発し,その殆んどの対象に老人が含まれているが,現行の老人福祉事業のように老人だけを対象とした単独の事業なり制度でなく,一般救済制度の一環として行われてきた.
千数百年前推古天皇の時代に,聖徳太子が四天王寺を建立し,敬田院,悲田院,施薬院,療病院の4院を設け,孤老,貧者,病者を収容したのが発端であるといわれている.それから百年余り後の大宝律令には,60歳以上で妻のない者(鰥),50歳以上で夫のない者(寡),60歳以上で子の無い者(独),65歳以上の者(老)等で自存することのできない者については,近親がこれを扶養すべく,近親がない場合は,村里でこれを保護すべきことが定められている.
千数百年前推古天皇の時代に,聖徳太子が四天王寺を建立し,敬田院,悲田院,施薬院,療病院の4院を設け,孤老,貧者,病者を収容したのが発端であるといわれている.それから百年余り後の大宝律令には,60歳以上で妻のない者(鰥),50歳以上で夫のない者(寡),60歳以上で子の無い者(独),65歳以上の者(老)等で自存することのできない者については,近親がこれを扶養すべく,近親がない場合は,村里でこれを保護すべきことが定められている.
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