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特集 老人保健と老人福祉
老人の施設ケアシステムにおける発展段階—国際比較の視点から
著者: 森幹郎1
所属機関: 1奈良女子大学家政学部生活経営学科
ページ範囲:P.700 - P.705
文献購入ページに移動昔,老人の扶養は子供(夫婦)の責任であり,一般的には社会のかかわることではなかった.また,子供がいなかったり,子供(夫婦)が貧しかったりして,老人の扶養が行われないと,親族や近隣の人が互いに助け合って,その老人を扶養したものである.そして,極めて例外的に,極貧の老人たちだけが施設に収容された.救貧施設といわれるものがこれである.救貧施設はその後,発展を遂げ,今日の福祉施設となったのであるが,その発展の跡を顧みると,およそ4つの段階に分けられる.
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