icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生45巻9号

1981年09月発行

文献概要

特集 老人保健と老人福祉

今後の中高年及び老年者の健康と保健福祉

著者: 磯典理12

所属機関: 1大手前女子短期大学 2大阪大学医学部

ページ範囲:P.706 - P.710

文献購入ページに移動
■中高年者問題
 人口の高齢化が進むということは,社会構造が変わることである.この変化は先進国が経験したよりはるかに激しい速度で量的および質的に社会が変動していくところに問題がある.さらに特徴的なことは,老年人口が急激にふえることは当然,老年の前段階の生産年齢人口である中高年人口の増加がなければならないことである(中年:45歳〜54歳,高年:55歳〜64歳,老年:65歳〜)(表1).
 高齢化社会が国民の前に大きくクローズアップしてきた昭和38年頃,わが国の老人対策は西欧諸国に比し非常に立ち遅れていたこともあって,65歳以上の要保護老人に対し西欧なみの老人像を理想として集中的に種々の施策が立てられた.したがって結果的には中高年層に対しての対策や研究はおろそかにされてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら