文献詳細
文献概要
講座 公衆衛生学の最近の進歩・13
人口問題・保健統計—高齢化社会へ向かって
著者: 重松峻夫1
所属機関: 1福岡大学医学部公衆衛生学教室
ページ範囲:P.52 - P.61
文献購入ページに移動高齢社会はaged populationであり,高齢化があるレベルに達し,高齢者の割合がほぼ安定した社会で適切な高齢者対策が樹立されれば,基本的には将来にわたって対応が可能である.しかし,高齢化社会—aging of population—は高齢化が進行中であり,将来を予見した高齢者対策が樹てられなければならない.公衆衛生領域における保健福祉の問題とは特に大きな関係がある.予測されるわが国の高齢化は,速度も程度もともに人類未経験のものであるので,将来の予見を誤れば今日の対策も明日の現実に適応しなくなる惧れが多分にある.
掲載誌情報