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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生46巻10号

1982年10月発行

文献概要

特集 学校保健の今日的課題

脊柱側彎症—学校検診のシステムと事後管理の諸問題

著者: 大塚嘉則1

所属機関: 1国立療養所千葉東病院整形外科

ページ範囲:P.681 - P.688

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■脊柱側彎症の歴史的背景
 学校保健における疾病構造の変化にともなって,近年とくに慢性疾患の早期発見とその悪化防止に力が注がれるようになってきた.この中で整形外科的疾患としては,その発生頻度,疾患の特性などからみて,脊柱側彎症が従来からの骨折等の外傷性疾患とならんで重点的にとりあげられるようになった.
 脊柱側彎症は有史以前より存在していた疾患と考えられている.しかしその治療が極めて困難であったことから,長い間適切な対処がなされるに至らなかった.側彎症に関する近代的アプローチは17世紀にはじまり,以来今日までその病因に関して数多くの説があるが,いずれも本症の大多数を占める特発性側彎症の原因を解明するには至っていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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