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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生46巻12号

1982年12月発行

文献概要

特集 医療社会事業

諸外国の医療ソーシャルワーカー

著者: 児島美都子1

所属機関: 1日本福祉大学

ページ範囲:P.831 - P.835

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 1969年,筆者がイギリスにおけるMSWの発祥地であるロンドンのロイヤル・フリー・ホスピタルを訪ねたとき,たった1つの病院に30人ものMSWがいるのを目のあたりにしてその数の多さに驚いた.MSW部は,3つに分散し,それぞれが,面接室と事務室をもち,院内にしっかりと根をおろして活動しているようであった.ロンドンの中心街,ベッドフォード・スクエアにあるMSW協会の緑の扉を叩いたとき,協会専任のMSW数人が協会活動に専念しているのにも接した.そのころ,アルマナーのよび名がMSWに改められて間もなかったせいか,病院によっては,消されたアルマナーの文字が,それとわかるように壁にのこっているところもあった.
 同じ年訪れたフランス・パリのボアンカレー小児病院では,8人のMSWがいるとのことだったが,チーフのMSWを除いては,きまった曜日に外から来るらしく,それぞれの部屋のドアの横に「ミセス○○は何曜日の何時から何時まで来る」と表示してあるのを見た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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