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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生46巻12号

1982年12月発行

文献概要

研究

柑橘栽培従事者の有機燐農薬散布後の血中農薬濃度と血液生化学的検査値の変動及び環境濃度について

著者: 平井和光1 塩飽邦憲1 鳥居本美1 脇本忠明2 河野公栄2 立川涼2

所属機関: 1愛媛大学医学部寄生虫学教室 2愛媛大学農学部環境保全学科

ページ範囲:P.842 - P.848

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 今日の農業経営における農薬の使用は不可欠になっている.わが国の使用農薬は,以前と比較してその急性毒性,残留性は著しく低下しているが,農薬散布作業中に発生する農薬障害は現在も多発しており,特に有機燐系農薬による健康障害の発生が最も多いことが報告されている1).有機燐系農薬の研究では,急性中毒の病態生理,農薬散布従事者の健康に対する影響などに関する多数の報告があり,毒性の動物種に対する特異性,化学構造の多様性とその毒性発現の特異性など種々の課題が提起されている2).著者らは,柑橘栽培農民に対する有機燐農薬の影響についてこれまで報告してきたが3,4),この研究は,柑橘栽培においてノズルによる有機燐農薬散布後の血中農薬濃度と作業前後の血液生化学的諸検査値の変動との関連性及び農薬散布による環境汚染について観察し,若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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