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特集 思春期の性問題
文献概要
思春期は小児期から成熟期への移行期であり,この間に急速な成長の増進と共に,性器の発育,二次性徴の発現,性機能の発達など生理的な性の発達が起こり,それに伴って性関心の高まり,性欲の発来など心理的な性の発達と性行動の発達がみられる.これらは精神発達の未熟と相まって精神の不安定性や保健的あるいは社会医学的な種々の問題を生じるが,この時期の発達課程の良否や障害の有無が成人した時の健康や性機能に重大な影響を与えるので,思春期の性問題はその後の長い生涯に尾を引くことが重要である.
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