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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生46巻3号

1982年03月発行

文献概要

特集 思春期の性問題

米国における10代の妊娠とその対応

著者: 林謙治1

所属機関: 1国立公衆衛生院母性小児衛生学部学校衛生室

ページ範囲:P.156 - P.160

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 近年マスコミなどにも報ぜられている如く,米国のティーンエージャーの性行動は大変活発であり,1978年1年間で19歳以下の女子による妊娠数は総計110万件に達し,10代人口のうち10人につき1人以上は妊娠した計算になる.これだけの妊娠数の背後にこれをずっと上まわる性行動が存在するのはいうまでもない.上の数字から,米国における10代の性問題は特に限られた少数の若者の特殊な問題ではないことがわかる.
 筆者が最近滞米の間も,マスコミのみならず行政,医学,教育界など多くの分野が連日のようにこの問題をとり上げているのを見るにつけ,将来わが国も同様な問題に腐心するであろうとの危惧を抱いたものであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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