icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生46巻7号

1982年07月発行

資料

行政からのプライマリ・ヘルスケアへのアプローチ(2)—松戸市における在宅ケア(老人対策を含む)

著者: 太田重二郎1 飯島静枝2 石井敏2 中山章1 伊藤みよ1

所属機関: 1松戸市保健衛生部 2松戸市保健衛生部おせわ課

ページ範囲:P.490 - P.495

文献概要

 現在の医学が,病院の医学から地域社会の中で生活しながらの治療,看護,リハビリテーションを受けるように変わってきた疾病構造を考えると(昭和20年代における結核や伝染病を主としたものから成人病,老人,精神障害,心身障害児等を主としたものに変わってきた),在宅ケア,訪問看護,リハビリテーション,デイケアを考える必要がある.在宅ケアの体系的計画の樹立とその推進が必要であるが,保健,医療,福祉などのタテ割り行政の中でそれをどのように生かすかが問題である.第2次大戦後世界人口は激増を示し,1960年前半には年増加率2%に達した.このため有限の地球資源における人類生存の危機が予想され,国連を中心として出来るだけ早期に人口増加ゼロ到達を目標に努力し,その成果は予想外に早くあらわれ,1960年以降における出生率低下は加速的傾向を示した.人口増加率の低下はもっぱら出生率の低下によって行われ,死亡率の引き上げによるものではない.
 ここで重要なことは,出生率の低下が人口老年化の基本的要因であるということである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら