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特集 肥満
肥満の成因論
著者: 下村洋之助1 小林功1
所属機関: 1群馬大学医学部内分泌内科
ページ範囲:P.513 - P.519
文献購入ページに移動実験肥満のモデルは,大きく3つに分けられる.第1は,メンデルの劣性遺伝にもとづくob/obマウスおよびZuckerラット,第2は,電気凝固法,ナイフ切断法,Gold thioglucose投与等により作成されている視床下部性肥満,第3に,高カロリー食事摂取による食事性肥満である.最近ヒト肥満においても,赤血球〔Na++K+〕ATP-ase活性値等の変化等が注目されている1,2)ことより,以下私達が研究している遺伝性肥満を中心に,最初ob/obマウスの肝〔Na++K+〕ATP-aseに焦点をあて,順次実験肥満およびヒト肥満の成因について,述べてみたいと思う.
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