icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生46巻8号

1982年08月発行

文献概要

特集 肥満

肥満者の内分泌と糖代謝の異常

著者: 片岡邦三1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科内分泌研究室

ページ範囲:P.533 - P.542

文献購入ページに移動
 単純肥満にみられる内分泌代謝系の異常は,高脂質血症,高アミノ酸血症,糖処理能の遅延,高インスリン血症,インスリン抵抗性,コルチゾール産生率の増加,尿中17-OHCSの増量,アルギニンやインスリン負荷時の成長ホルモン反応低下などであり(表1),これらの異常のすべては強制大食による実験的肥満でも出現するので1),いずれも肥満の原因ではなく,肥満による二次的な所産である.なかでも高インスリン血症とインスリン抵抗性はホルモン異常の主軸と考えられ,成人に発症する肥満型糖尿病の原因解明にも関連し,最も注目されている.
 本項では単純肥満に起こる主な内分泌と糖代謝の異常につき,概説しようと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら