icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生46巻8号

1982年08月発行

文献概要

特集 肥満

肥満対策の現況

著者: 石川勝憲12

所属機関: 1大阪大学第二内科 2現国立呉病院内科

ページ範囲:P.565 - P.571

文献購入ページに移動
 肥満は多くの原因をもった1つの症侯群である.したがって原因疾患の検索が必要であり,甲状腺機能低下症,クッシング症候群,インスリノームなどの内分泌疾患等による症候性肥満は原病に対する治療が優先する.しかし,現在の社会において,肥満の原因として大きなウエイトを占めるものは過食と運動量の減少にもとづく単純性肥満であり,従って,肥満の治療は運動を加味しての減食による減量が主体を占めている.
 減量に関する今迄の成績は必ずしも芳しくなく1,2),一方,肥満の初期とか,減量の目的・動機をもった人では減量に成功しやすいことを考えると,肥満症治療にとり,最も大切なことは肥満にならない努力にあるといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら