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発言あり
健康教育至上主義
著者: 京極高宣1 鈴木庄亮2 西田一彦3 前田ケイ4 溝越將城5
所属機関: 1日本社会事業大学社会福祉学部 2群馬大学医学部公衆衛生学 3神奈川県医師会 4日本ルーテル神学大学神学部神学科 5埼玉県加須保健所
ページ範囲:P.1 - P.3
文献購入ページに移動健康に関する情報は,いまや地に満ち天を覆うばかりで,新聞紙上はもとより,週刊誌,婦人雑誌,ヤング向け雑誌から総合雑誌に至るまで,その誌面を賑わしている.最近は中高年向き健康雑誌もでているし,テレビ・ラジオも負けじと電波を通してお茶の間へ健康情報を送りこんでヘルス,ヘルスの大合唱である.うっかりしているとなんでもない者までが,病人らしくさせられてしまう心配もある.
一方,健康教育の催しも花ざかりで,行政,医師会,マスコミ関係主催のものから,只今ブーム中のカルチャー教室まで,健康教育の目白押しである.神奈川県で行政が行っている健康教育がどのくらいあるか調べてみた.母親教室から,主婦の健康教室,育児教室に体力づくり教室,更には老人健康教室に家庭看護教育と,ざっと数え上げて30いくつかある.各々県内各地でそれぞれに数回から10数回のコースで教育を展開しているわけである.そのこと自体は決して悪いことではない.問題は,それぞれの主管が,衛生部,民生部,教育委員会等と異なり,縦割りで相互の連携のないままに,類似したことを行っていることである.いずれもそれなりの主管としての目的を持ってカリキュラムが組まれているはずであるが,何か無駄を感じる.
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