icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生47巻10号

1983年10月発行

文献概要

講座

多変量解析法(その2)—外的基準のある場合

著者: 高木廣文1 服部芳明2 柳井晴夫3

所属機関: 1聖路加看護大学看護学部 2日本原子力事業株式会社システム解析部 3千葉大学文学部行動科学科

ページ範囲:P.671 - P.677

文献購入ページに移動
■はじめに
 前回,多変量解析のうち外的基準のない場合の各手法の説明をした.ここでは外的基準のある場合について,いくつかの手法を紹介する.外的基準のある場合も,その基準変数が定量的な場合と定性的な場合に分けて考える必要がある.定量的な場合は,他の変数を用いて基準変数を予測することになる.たとえば高血圧症の患者の食塩摂取量を10g以下にすると,どのくらい血圧は低くなるのか知りたいとする.患者のデータとして,年齢,現在の血圧値,他の食物摂取量など多数の変数を利用できるだろう.このような場合,重回帰分析を用いることができる1).さらに重回帰分析を応用して因果関係の推論をする場合には,パス解析法を用いることも可能である2)
 基準変数が特定の疾患の有無のように定性的な場合,利用できる変数から各ケースが所属する群を識別することになる.そのような方法は判別分析とよばれる1,3,7).また判別分析と類似しているが,所属する群を識別するのではなく,その可能性を確率として表現する方法がある.それには多重ロジスティック・モデルを用いる力法が知られている4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら