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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生47巻11号

1983年11月発行

文献概要

講座

費用便益,費用効果分析と保健事業(その1)—生命の経済的価値の計算

著者: 大井玄1 甲斐一郎1 武長脩行1

所属機関: 1東京大学医学部衛生学教室

ページ範囲:P.735 - P.743

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■はじめに
 医療費は,現在,日本ではGNPの5%,アメリカでは10%を越えている.当然,保健事業のための費用を,如何に有効に使うかは大きな問題となりつつある.さて近年,費用便益分析(cost-benefit analysis),費用効果分析(cost-effectiveness analysis)と呼ばれる手法が,保健事業の評価に用いられるようになった.これらは,単位費用につき,保健事業の成果の大きさや,事業により見込まれる経済的利益がいくらかを計算するものである.したがって,同じ疾病のコントロールを目標とする複数の保健事業のうち,経済的に最善のものの選択に際して用いられ,限られた医療資源の有効利用をはかるものである.
 歴史的な例をあげよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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