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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生47巻12号

1983年12月発行

文献概要

発言あり

発言あり(自由課題)

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.767 - P.769

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体外受精は非倫理的か
 遺伝子工学をはじめ最近のライフサイエンス技術の進歩はめざましく,これに対する人間社会の組織や規則などの法律的な側面がややもすれば後追いの状況を呈しているのが現実であろう.ここにバイオエシックスの問題がとりあげられ倫理規定を作り生物学の技術的活動に枠をはめようとするのは当然といえよう.
 たしかに,今まで存在しない種を新たにDNAの合成によって創り出し,場合によっては人間をはじめ現存する生物種の生存をおびやかすものとなるかも知れない.また臓器の摘出を急ぐあまり死の判定時期を早めたりするような行為は人間の倫理に反する行為として非難されなけばれならない.しかしバイオメディカルな進歩によって可能となった新しい技術に対して十把ひとからげにして倫理的でないという烙印を押すことには納得がいきかねる.このような例として体外受精の問題がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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