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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生47巻2号

1983年02月発行

文献概要

発言あり

ハウス野菜

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.61 - P.63

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植物のブロイラーでなにかが……
 今,私達の食物は,天然自然のものよりも,人類の文明の歴史の中で品種改良や育種によって現在の作物や家畜の姿になったものが多い.犬飼道子さんのヨーロッパ通信によれば,日本のハウス農業による同じ形,同じ大きさ,同じ色の野菜は不気味な作物であって,ヨーロッパではデコボコの,大きさも形もちがう野菜のみが店頭に在るよしである.
 かつて我が国では九州・四国の温暖な土地を除いては,2月を中心として寒冷期の野菜が皆無に近い時代が長く続いた.それで漬け物・乾燥・醗酵等の貯蔵技術が発達・普及されたのであろうが,冬期に野菜を確保するのは主婦のなやみであったにちがいない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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