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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生47巻3号

1983年03月発行

文献概要

調査報告

山菜と誤ってトリカブトを食べた急性中毒の2症例

著者: 彦坂直道1

所属機関: 1宮城厚生協会古川民主病院内科

ページ範囲:P.192 - P.195

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 トリカブトは,アコニチン等の猛毒のアルカロイドを含む毒草として知られているが,筆者は最近,これを山菜の「モミジガサ」(山菜名は,シドキ,シドケ,キノシタ,トウキチ,などとなっている)と間違って食べて急性中毒をおこした2症例を経験した.「最近の山菜ブームの中で,あまり経験のない人が,不確かな知識で山菜とりをして,あぶなく生命を落とすところであった事件」として,新聞,テレビ等で報道され,かなりの反響のあった事件であるが,筆者の知る限りでは,こういう誤食例は伝聞としてあるだけで,記載された症例がないため,貴重な資料になると考え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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