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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生47巻4号

1983年04月発行

文献概要

特集 ウイルス感染症

A型肝炎の疫学と臨床

著者: 佐藤明1 市田文弘1

所属機関: 1新潟大学医学部第三内科

ページ範囲:P.213 - P.218

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 A型肝炎の歴史は古く,紀元前5世紀ヒポクラテスが流行性黄疸を第4の黄疸とよんで他の黄疸と区別していた頃に始まり1),今日に至るまでしばしば流行や集団発生をみているが,中でも戦争中の軍隊内におけるものは人々に「軍隊の黄疸」,「兵士の黄疸」といわれて怖れられていた2)
 今世紀に入り本疾患がウイルスによるものと考えられるようになり,ヒト血清成分接種により発病する血清肝炎とは区別され,流行性肝炎とよばれるようになった.1941年の弘,田坂ら3)をはじめとするいくつかの接種実験の後,MacCallumが流行性肝炎をA型肝炎,血清肝炎をB型肝炎と命名4)したのが今日の呼び名になっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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