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ページ範囲:P.333 - P.335
文献購入ページに移動最近,地方自治体の福祉計画づくりの分野では,社会福祉と保健衛生・医療との連携がつとに指摘されるようになっている.とくに地域社会の老人や障害児者に対する在宅サービスは,いわゆるタテわり行政になじまないところが少なくない.
ところで,歴史的にみると,社会福祉が明確に制度として位置づけられたのは,わが国ではいうまでもなく戦後においてであり,その前身である社会事業等を含めても,比較的新しいことである.他方,保健衛生は戦前から古い伝統をもち,ある意味では近代国家の発足とともにあり,まして医療についてはいにしえの時代は別としても,それ以上の歴史をもっている.だから,保健衛生・医療は社会福祉の大先輩なのである.
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