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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生47巻6号

1983年06月発行

文献概要

特集 痴呆性老人のケア

痴呆性老人関連の社会資源

著者: 細矢次子1

所属機関: 1東京都板橋ナーシソグホームハーフウェイハウス室

ページ範囲:P.385 - P.393

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■はじめに
 痴呆性老人については,固有の社会資源は非常に少なく,公的制度によるサービスに限れば,地域によっては,ほとんどないといってもよいくらいである.社会資源といえば,問題の解決のために必要な,そして動員,利用できる制度,技術,機関,施設,資金,物品,集団および個人などの総称であるが,痴呆性老人固有の社会資源は,未だモデル的試みの段階であり,関連の制度の活用,既存の制度の対象の拡大,または新しい社会資源を創り出していかなければ対応できない.
 図は東京都福祉局発行「東京都の老人福祉施策の概要」所収の図に,老人保健法の事業を組み入れた「老人福祉施策の体系」である.年金,住宅,施設,リハビリテーション,医療,仕事のことまで,老人の様々な状況に合わせて施策が立てられている.「健康」の部の点線で囲った部分が痴呆性老人固有の施策であり,都の単独事業である.手当などは各県区市町村によりまちまちである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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