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日本列島
海洋汚染と沖縄
著者: 伊波茂雄1
所属機関: 1沖縄保健医療福祉事業団
ページ範囲:P.563 - P.563
文献購入ページに移動この程,第11管区海上保安本部は,海洋汚染の状況についてまとめ発表した。それによると,海洋汚染件数は昭和54年91件,55年105件,56年97件,昭和57年1月から10月には59件で,56年同期の86件より減少している.この59件のうち油による汚染は48件で,その大半が外国船によるものであるが,違反として旗国に通報したのは19件(56年は34件)で,国別にはパナマ6件,リベリア5件,次いでノルウェー,韓国の順となっている.また送致は16件となっている.
沖縄県は東西1,000キロメートル南北400キロメートルに及ぶ広大な海域に,160余の島々が散在している島群県である.有人島は41で,島々を囲む海は,その清らかな水質とサンゴ礁,そしてそこに棲む色とりどりの美しい熱帯魚等の生物を以て貴重な自然の宝とされ,また近年は重要な観光資源となり,毎年180万人余の観光客が,沖縄の青い海と空にひかれて沖縄を訪れている.
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