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特集 公衆衛生の研家・教育・実践
公衆衛生における社会学的研究と実践
著者: 園田恭一1
所属機関: 1東京大学医学部保健社会学
ページ範囲:P.9 - P.13
文献購入ページに移動1.コミュニティの組織的努力を通して
「公衆衛生における社会学的研究と実践」というテーマを取りあげる際には,そこでの公衆衛生とは,ということがまず問題となるであろうが,本稿ではとりあえず,「もっともよく知られ,また一番広く受け入れられている公衆衛生の定義」(ハンロン))1)とされているウインズローの規定を出発点として先にすすむこととしたい.
ウインズローは,1920年に発表した論文において,「公衆衛生とは,コミュニティの組織的な努力を通して,疾病を予防し,寿命を伸ばし,身体的,精神的健康と能率の増進をはかる科学であり,技術である」という,後に長く各所で引用されるようになる定義を提唱したのである.
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