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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生48巻10号

1984年10月発行

文献概要

日本列島

百歳長寿者

著者: 伊波茂雄1

所属機関: 1沖縄県保健医療福祉事業団

ページ範囲:P.688 - P.688

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沖縄
 毎年9月15日の敬老の日を迎えるに先立って,県生活福祉部は県内の百歳以上の高齢者調査を実施しているが,59年度についても調査がなされ,8月20日にその結果がまとまった.それによると,59年度内に百歳以上になるものは90人になるとのことである.沖縄県内の百歳以上のものは,日本復帰をした昭和47年度には僅か13人であったが,その後は毎年増加し続け,人口比の数では毎年日本一多い県となっている.今回の調査結果90人は前年度同期より19人も多くなっており,年間では最も多い増加である.また,このままで推移すれば来年度は更にふえ,おそらく100人の大台に達することは確実であろうとされている.現在の最高齢者は,沖縄本島北部の名護市に住む女性で105歳となっているが,咋年の106歳よりは1歳若い.90人のうち,来年3月31日迄に百歳になるお年寄りは20人含まれている.男女別にみると,男16人,女74人で,圧倒的に女性が多い.昨年は女55人,男16人だったのに比べ,女性が19人ふえているにもかかわらず男性は横ばいで,女性長寿者の増が際立っている.なお昭和55年の国勢調査の結果をみると,沖縄県の女性については0歳の平均余命が81.72で全国平均79.00を上廻り,2位の岡山県の79.78より2年近く長くなっている.さらに過去の百歳長寿者数をみると,昭和47年13人,48年28人,49年29人,50年35人,51年34人,52年40人,53年28人,(はじめて前年度より減少した年度である).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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