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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生48巻11号

1984年11月発行

文献概要

特集 地域福祉

諸外国における地域福祉の動向

著者: 高瀬智津子1

所属機関: 1和泉短期大学

ページ範囲:P.822 - P.827

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■はじめに
 各国の社会福祉は,その国の政治,経済,社会,文化的諸条件を反映し,それぞれ独自の発展の途をたどっている.しかし世界的動向から福祉政策(対人サービス)をみると,地域社会を拠点とし,児童や高齢者,心身障害者などの福祉充足の上で地域や家族が,大きな役割を果すべき方向で見直されている.また,福祉対象者も貧困者や特別なニードをもつ者だけを,社会的責任において保護する政策から,個人の自立・自助努力を基本的目標とし,公私が共に協働しあう中で対象者が,地域社会の中で人間らしい生活を営むことができるよう,国民一般に拡大されてきている.
 ここでは紙面の都合上,高度工業先進国であり,福祉国家であるイギリスと,特に最新の資料が入手できたアメリカとりわけ,福祉が最も進んでいるカリフォルニア州を中心にとりあげる.発展途上国については,筆者が昨年参加したアジア,西太平洋地域社会福祉会議(バンコックで開催)から得た資料に基づいている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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