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日本列島
救急医療の基盤整備
著者: 井口恒男1
所属機関: 1岐阜県地域保健課
ページ範囲:P.292 - P.292
文献購入ページに移動10年近く前,新聞紙上を賑わせていた『患者のたらい廻し』が発端の一つとなり,全国的に救急医療体制の整備充実が叫ばれ,52年度には厚生省も救急医療対策の諸制度を創設強化した.岐阜県では救急医療やへき地医療など地域医療対策を強化すべく,衛生部に地域保健課を設置しその対策に取り組んできた.
救急医療体制は国の補助制度を基本として整備が進められているのは,各県とも同じようである.初期医療体制としては休日夜間急患センター,在宅当番医制,外科救急医療機関などが市郡ないし広域地域に整備され,また,入院患者の収容治療など初期医療機関をバックアップする2次医療体制については,病院群輪番制病院や共同利用型病院の制度が広域地域に整備されつつある.2次医療体制について,岐阜県ではベッド確保に必要な経費についても県単独事業を実施している.
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