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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生48巻7号

1984年07月発行

文献概要

調査報告

低体重児出生における母体因子の影響

著者: 長田亮1 宮下和久1 笠松隆洋1 岩田弘敏1

所属機関: 1和歌山県立医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.523 - P.526

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はじめに
 出生時体重が2,500g以下の低体重児出生割合は,厚生省の人口動態統計1)によると,昭和50年以降横ばいの状態で,昭和55年には,男5.1%,女6.1%を占めている.低体重児の出生には,母体側因子も少なからず影響しているといわれ2,3),以前より多くの報告があるが,未だ解明されていない部分も多く残されている.したがって,今後さらに,母体側の要因を検討し,低体重児出生の危険因子を持つ妊婦に対して,妊娠中の管理,とくに保健指導に十分な配慮が必要と思われる.
 そこで,今回我々は,従来よりいわれている,児の出生順位,母親の年齢,児の性別,住居環境,人工妊娠中絶の影響,多胎出産,妊娠・分娩時の異常などの,母体側の要因を中心に検討を行ない若干の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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