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特集 結核対策の動向
世界の結核・結核対策とわが国の国際協力
著者: 青木正和1
所属機関: 1結核予防会結核研究所
ページ範囲:P.584 - P.590
文献購入ページに移動1.結核感染危険率
結核化学療法が普及する前までは,結核死亡率:塗抹陽性肺結核罹患率:塗抹陽性肺結核有病率の比はおよそ1:2:4という値を示していた.このため,結核死亡率がわかれば,その地域の結核蔓延状況とその推移を,ほぼ的確に把握することができた.
化学療法の出現により,この比率は当然,大きく変り,その進歩と普及に従って今でも変りつつある.このため,結核死亡率によって結核蔓延状況の国別比較を行ったり,時代的推移をみると,時には誤った結論に導かれる可能性もでてきた.
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