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講座 臨床から公衆衛生へ—感染症シリーズ・1
性行為感染症(STD)—とくに梅毒・りん病・AIDSの動向(2)
著者: 芦沢正見1
所属機関: 1国立公衆衛生院疫学部
ページ範囲:P.661 - P.665
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りん菌感染症は発生件数年200万という合衆国を筆頭に,まさにパンデミー(世界的流行)の様相を呈している.わが国でも1978年以降,年々1,000件以上ずつ増加し,1982年には,ついに1万をこえ,1966〜67年の流行のレベルに到達した(前号図1).なお男女比は7〜10倍と男が大であり,かくれた多数の女子患者ないし保菌者の存在が予想される.
またりん病患者は圧倒的に若年者によって占められることには相違ないが,表3にみるように次第に40〜50歳台のシェアが増していることも注目されよう.
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