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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻1号

1985年01月発行

文献概要

特集 公衆衛生の歴史的発展と将来展望

臨床医学の進歩と公衆衛生—リウマチ熱と膠原病を例として

著者: 塩川優一1

所属機関: 1順天堂大学

ページ範囲:P.34 - P.39

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■臨床医学と公衆衛生
 臨床医学は,個々の人の疾病を治療するという目的で発展してきた.そしてその方向は,今なお変っていない.しかし,医学の進歩に伴って次のようなことが認識されるに至った.
 疾患の原因として原因因子の存在は当然重要である.また,宿主因子,たとえば遺伝とか素因などの重要性は無視することは出来ない.しかし,疾患は個人的であるとともに,より社会的な現象である.あたかも個人の病気のように見えても,同時に環境因子に支配されている社会的疾患である.そこでその背景をよく理解することにより病気の対策,治療はより一層容易になるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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