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調査報告
職場における勤務者の精神身体健康度—CMIによる調査の8年間の変化
著者: 小椋力1 中久喜克子2 渡辺武夫2 森田昌功2 春木宥子2 国元憲文1
所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室 2日本電信電話公社健康管理所
ページ範囲:P.65 - P.71
文献購入ページに移動2)CMIの成績を深町の判別図でみると,神経症に罹患していると考えられる領域IVは56人(2.3%),神経症の可能性のある領域IIIは226人(9.5%)で,領域III+IVは他の職階に比較して係長に多い傾向が(P<0.1),部(局)長に明らかに少なかった(P<0.005).
3)各質問ごとにみると,「疲れ易い」については841人(35.2%),「くつろぐ余裕がない」は530人(22.2%),「死にたい」は65人(2.7%)がそれぞれ肯定しており,これらは係長に高率に認められた(P<0.05〜0.005).
4)CMIの成績を8年間で比較した.深町の判別図による判定では差はなかったが,「疲れ易い」は9.3倍,「死にたい」は6.8倍と著しく増加し,「いつもくよくよしている」,「決断困難」なども有意に増加していた(P<0.005).これらの増加は,課長,係長で目立った.
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