icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻11号

1985年11月発行

文献概要

特集 学校保健—心の健康づくりを中心に

児童・生徒の心身発達

著者: 市橋保雄1

所属機関: 1国立小児病院

ページ範囲:P.716 - P.720

文献購入ページに移動
■はじめに
 人間の受胎からの成長発育は,一定点までは上向性であり,生理的に停止・退行ということはなく,その過程は,発育途上で未だ未完成な小児期といって差し支えない.
 ヒトにおいては他の動物とくらべて,小児期はずいぶん長い期間である.一人前になるにはかなり長い時間を必要とするのである.そしてその成長は単に上向性で直線的に成長するというのではなく,外観的にも肥大・拡大など種々な変貌をくり返すのみならず,細胞の分化,増殖,各種機能の発達など個々あるいは相互に進展し,呼吸,消化,循環系等は終生その機能は続く.精神神経系の成長発達は最も遅れ,また内分泌系でも性に関する発現は遅れ,かつ早く老化するというように,機能上の最盛期や持続時間などの点でも発達の程度に差があるのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら