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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻12号

1985年12月発行

発言あり

自由課題

ページ範囲:P.781 - P.783

文献概要

飲料水基準について
 わが国には日本薬学会・衛生試験法(1980)のなかに「飲料水の衛生化学的標準」として飲料水の水質標準が示されている.しかしながら保健所など公衆衛生の現場では,一般飲料水についても水道法による水質基準を適用するよう行政指導されている.このような観点からみるとわが国に公的な意味での飲料水基準(Drinking Water Standard)はない.米国ではNational Interium Primary Drinking Standards, Proposed Secondary Drinking Water Regulationで規制されており,WHOではInternational Standard for Drinking WaterとEuropean Standards for Drinking Waterがある.
 先月ASEANの若い政府役人に「飲料水基準」の話をした際に,「日本では水道法四条に水質基準の取り決めがあり,これに基づいて省令で水質基準が決められており,飲料水基準もこれに準じている」と説明しつつも,何か物たらなかったことを思い出す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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