icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻2号

1985年02月発行

文献概要

特集 栄養疫学

健康・疾病要因としての食生活のエコシステム

著者: 竹本泰一郎1

所属機関: 1長崎大学医学部公衆衛生学教室

ページ範囲:P.102 - P.107

文献購入ページに移動
■はじめに
 食物は生体の外部に存在し,生体に栄養をもたらすことから環境要因の一つであることはいうまでもない.しかし,食物の獲得は人間の最も基本的な活動であり,他の諸環境要因よりも人間からの働きかけが強い.今日でも,食物の獲得は基本的には自然に依存しているが,人類は自然をコントロールし,社会経済的条件と整合させることによって,食糧生産,流通,分配の拡大を図っている.従って,適切な栄養による健康と栄養欠陥による健康障害はともに,自然のシステムと人間のシステムの交絡の結果と考えることが出来よう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら