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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻3号

1985年03月発行

文献概要

講座 精神障害者福祉へのアプローチ・4

保健所精神衛生活動におけるボランティアの活用

著者: 坂庭章二1

所属機関: 1川崎市麻生保健所

ページ範囲:P.193 - P.198

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■はじめに
 毎月1回開催される,ある日の脳卒中リハビリ教室でのことである.午前11時30分頃になると,予接ホール(講堂)では,その準備が始まる.保健予防課の手の空いた職員が出そろって,3メートルものカーペットを運び,イスを並べて,その日のプログラムに合わせた会場づくりをすすめている.続いて,昼休み12時30分頃になると,庶務課と保健予防課の運転手が,各々保健婦同伴で出発する.教室に参加する人達の迎えである.
 午後1時頃になると,杖を支えに黙々と歩いてくる人,家族が寄り添って肩を支えに歩いてくる人,やがて迎えの車も到着して,次第ににぎやかになってくる.会場の入口では,担当事務職と保健婦,そして福祉事務所の職員が一緒になってにこやかに迎えている.ゼッケンをつけて会場に入ると,1ヵ月ぶりの再会を喜び合い,近況を語り合うなごやかな雰囲気につつみこまれる.このような光景に混じって4名のボランティアは,事前に指示をうけた参加者にそっと寄り添い,語りかけ,トイレ等に手を差しのべている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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