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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 スポーツ医学

社会体育—主としてスポーツ医学とのかかわり合いから

著者: 松井秀治12

所属機関: 1愛知県立大学 2名古屋大学

ページ範囲:P.220 - P.227

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■はじめに
 本誌読者の大部分を占める,医療の第一線活動者である地域の医師,学校医,産業医の多くは,何らかの形で社会体育とのかかわりをお持ちになっているのではないかと思う.しかし,筆者の知るかぎりではそのかかわり合いは,ほとんどが医療面の関係者としての表面的かかわり合い方で,積極的社会体育推進者としてのかかわり合いはまだまだ少ないといえる.
 その要因は種々あるであろうが,本誌がかかる特集を組まれた主旨のように,最大の要因は社会体育への,医療関係者が積極的にかかわり合う基盤である,スポーツ医学の体系化されていないことにあるといってよい.しかし,体系化をまって事が運ぶということは科学の場でも教育の場でも,極めて例の少ないことである.研究機関や臨床の場の完備している近代医学においても,新しい分野の体系化はほとんどの場合,常に現場の直接的経験やそれに基づく情報の交流から生まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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