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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻4号

1985年04月発行

文献概要

特集 スポーツ医学

運動と飲料

著者: 小林修平1

所属機関: 1国立栄養研究所健康増進部

ページ範囲:P.233 - P.238

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■はじめに
 わが国において,最近急成長をとげた食品にいわゆるスポーツ飲料がある.テレビCMなどの影響もあって,これらの飲料はいまや一種のファッションになった感すらある.いうまでもなく,運動による体温上昇,それに続く発汗と口渇,水分摂取の欲求といった一連の現象は,人間本来の生理的なものであるが,このような人工飲料は,単に水分の補給のみでなく,飲料の成分組成を調整することにより飲みやすく,かつ生理学的,栄養学的に合理的なものを求めようとしているのが現在の一般的傾向といえる.
 一方,運動とひと口にいっても,競技成績の向上を指向するものから一般の人が健康増進の一環として行うものまであり,それぞれ補給すべき水分なり栄養素なりに,考え方の上で大きな差異がある.また,単に水分を補給するのみで十分なのか,栄養素その他の成分を添加することにより果たして何らかの効果が期待できるのか,今回はこのような諸点について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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