icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻7号

1985年07月発行

文献概要

日本列島

保健所の立場からみたアブラソコムツ事件

著者: 土屋真1

所属機関: 1仙台市衛生局東保健所

ページ範囲:P.460 - P.460

文献購入ページに移動
仙台市
 深海性の魚「アブラソコムツ」は,バラムツについで昭和56年1月,厚生省が食品衛生法第4条で食品としての販売を禁止しているが,仙台市内の冷凍倉庫にも大量に保管されていることが判り,荷主が逮捕された.この事件は東京都内で摘発された食品衛生法違反事件と関連して,都庁からの在庫有無の確認依頼があって発見したものである.
 この魚は以前は蒲鉾の材料等に使われ,現在も他の魚に混ざって捕れるが,筋肉脂肪中に人体に吸収されないワックス分が多いため,食べ過ぎると下痢などの消化器症状をおこし,食用が禁じられた.しかし食用魚に似ているので,加工したりして利益の対象にされやすい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら