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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生49巻8号

1985年08月発行

文献概要

発言あり

脳死

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.497 - P.499

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万人の納得のもとで
 最近,脳死に関する議論がさかんであるが,このことは臓器移植と密接に関係していると思われる.
 昭和60年5月13日に,厚生省の「脳死に関する研究班」は最終的な研究報告をまとめて公表した.それによると,全国から集まった症例のうち718例を検討.脳死判定後,家族の同意で人工呼吸を停止したケースは2割近い142例で,すでに脳死が医療現場で死の確認手段として日常化している実態が初めて裏付けられた.また日本脳波学会の判定基準を十分満たしていた症例は全体の6割足らずであって,現場での脳死判定に大きなバラつきも見られた.研究班はこの分析結果をふまえて,今秋早々にもさきの日本脳波学会の基準枠を手直しして,国レベルで初めての脳死判定基準を作成する方針だという.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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