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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生5巻1号

1948年11月発行

文献概要

研究と資料

現下の都市勞働者住宅問題

著者: 相澤龍1

所属機関: 1大阪市立生活科學研究所

ページ範囲:P.36 - P.41

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戰後の住宅問題の特質
 戰後の國民生活にとつて最大の脅威は食糧と住宅問題であるが,終戰以來食糧問題のみが國民の最大關心事となつて,住宅問題は未だ一般の關心が極めて低いのが現状である。併し住宅は生活の基盤であると言う點で,戰後の國民の居住状況が公衆衞生上は勿論,経濟,文化再建上大きな障碍をなして居る點は否み難い。戰後の國民の居住状況の實態把握は極めて重要な問題である。それには先づ戰後の住宅問題の特質を述べる必要があらう。
(イ)住宅の絶對的不足--空襲に依る燒壊住宅210萬戸,疎開60萬戸,外地引揚者用64萬戸,その他戰時中からの住宅供給上の不足,人口増加による所要住宅,火災水害地震等による損耗住宅,要補修改築住宅等を合すれば約410萬戸の住宅不足を來した。1)2)3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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