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文獻
食物と腫瘍の發生
著者: 宮入
所属機関:
ページ範囲:P.113 - P.114
文献購入ページに移動Baumannは小實驗動物による廣汎な實驗動物の結果腫瘍の發生は食物の性質により或る程度の影響を受け,更に食物は既に生じた腫瘍の生育よりも腫瘍を生ずる樣な諸反應により大きな效果のある事を明らかにした。使用した動物はねずみ,廿日ねずみ,モルモット,兎である。廿日ねずみの腫瘍はMethyl cholanthrene,Benzpyrene, Dibenzanthra cene様な癌性炭水化物や,紫外線に曝す事により,アゾ色素を含む食物,又腫瘍を發生し易すい特徴のある廿日ねずみの純血族を用いる事によつて生ずる。研究により大部分の腫瘍は熱量攝取が30%に制限された動物よりも餌を十分に輿えられている動物の方が早く發育し或る種の腫瘍は熱量攝取を制限された動物では全く發生し得ない事が判つた。榮養充分な食物の少量を與えた群と蛋白質,鹽,ヴイミンと同量の種々の脂肪食を與えた群では腫瘍發生に就いて同じ效果が現れている。熱量制限の效果は十分に説明さていない。
著者は人間の癌と高熟量攝取との關係は,癌死亡率が保檢證券を出した時體重が重過ぎた人々に最も多く,平均體重の人は中位で平均以下の人に最も少いと云う保瞼統計に依つても指摘されると述べている。
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