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特集 第2囘日本公衆衞生學會研究發表抄録 〔第1日〕11月12日(金)午前の部
(12)132km強歩者の身心に於ける諸變化
著者: 酒井敏夫1
所属機関: 1浦本研究所
ページ範囲:P.137 - P.137
文献購入ページに移動其の結果27名中,松本を突破したものが3名,小野,松本間で落伍したものが9名,上諏訪,小野間で落伍したものが10名,他の5名は上諏訪迄に到らなかつた。松本突組を第1群,小野組を第2群,上諏訪通過組を第3群とすれば,各群とも上諏訪にて疲勞は最大値近くに迄達し,小野にては危險閾に達している様に思えた。松本に達した第1群のものは,危險閾を脱し身心の調整が出來得た身體の所有者の如くであつた。測定値で顯著な傾向を示したものは,膝蓋腱反射閾値で,上諏訪にてすでに,1日の休養では恢復出來ぬ上昇の型を示し,落伍組の第2群,第3群の上昇過程は,第1群のものより急激な上り方を取つた。次に明らかな成績を示したのは,尿及び唾液のphで,上諏訪,小野,松本と遠方に行くに從い,酸性に傾き,途中落伍した第2群,第3群は甲府出發前すでに,松本通過者に比べ,酸性度が強く,第3群のものが一番酸性に傾いていた。
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