文献詳細
原著 最近における寄生蟲の諸問題・1
學術研究會議傳染性疾患研究特別委員會寄生蟲科會報告
Cyclohexylchlorresorcinの臨牀藥理學的研究
著者: 山崎英正1 足利三明1 久米政夫1 矢野豐2 久池井巖2 三宅健二2 吉原重彌2
所属機関: 1岡山醫大藥理學教室 2岡山醫大小兒科教室
ページ範囲:P.329 - P.332
文献概要
今囘吾々は收容所にある浮浪者成人96名に就て特に藥用量及び食事との關係を考慮しつゝ本藥物の驅蛔蟲效果と副作用に關する檢索を行い,併せて驅除蛔蟲の状態を調べた。被檢者を8群に分け何れも服藥當日朝食を抜いて早朝第1〜3群に夫々0.5,0.8及び1.0g,第4〜8群何れも1.0g,但し第4,5群は粥100gと鷄卵1個を服藥の30分前又は後に,第6〜8群には服藥30分前に夫々粥,葛100g及び食パン50gを與え,何れも以後4時間食物を禁じた。藥物は何れも人工胃液中で30分内に崩解することを確めたゼラチンカプセル劑として與え服藥24又は48時間後硫苦20gを使用した。實驗成績の大要は次のようである。
掲載誌情報