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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生5巻6号

1949年04月発行

原著 最近における寄生蟲の諸問題・1

學術研究會議傳染性疾患研究特別委員會寄生蟲科會報告

Cyclohexylchlorresorcinの臨牀藥理學的研究

著者: 山崎英正1 足利三明1 久米政夫1 矢野豐2 久池井巖2 三宅健二2 吉原重彌2

所属機関: 1岡山醫大藥理學教室 2岡山醫大小兒科教室

ページ範囲:P.329 - P.332

文献概要

 山崎,足利の研究によるとCylclohexylresorcinalにmono-Chlorを導入する(京大藥學科富田教授,上尾助教授)と蛔蟲驅除效力は飛躍的に増強し,毒性竝に局所刺戟性はHexylresorcinolより遙かに弱い物質が得られることが知られた。そしてこの化合物Cyclohexylchlororesorcinolの生産はHexylresorcinolより遙かに容易である(上尾助教授)。
 今囘吾々は收容所にある浮浪者成人96名に就て特に藥用量及び食事との關係を考慮しつゝ本藥物の驅蛔蟲效果と副作用に關する檢索を行い,併せて驅除蛔蟲の状態を調べた。被檢者を8群に分け何れも服藥當日朝食を抜いて早朝第1〜3群に夫々0.5,0.8及び1.0g,第4〜8群何れも1.0g,但し第4,5群は粥100gと鷄卵1個を服藥の30分前又は後に,第6〜8群には服藥30分前に夫々粥,葛100g及び食パン50gを與え,何れも以後4時間食物を禁じた。藥物は何れも人工胃液中で30分内に崩解することを確めたゼラチンカプセル劑として與え服藥24又は48時間後硫苦20gを使用した。實驗成績の大要は次のようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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