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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生5巻6号

1949年04月発行

論述

赤痢の集團發生例から觀た化學療法の適用領域

著者: 乘木秀夫1

所属機関: 1日本醫科大學衞生學教室

ページ範囲:P.351 - P.358

文献概要

緒言
 赤痢の流行を,疫學的に考察する事は,今更新しい事でない。しかし,化學療法による赤痢の撲滅を確信し,一朝にして,赤痢が我が國より消滅するが如き妄想に落入り易い今日,尚お,流行が相次いで起り,未だ消滅のきざしさえ認め難い時,再び取上げて,そのよつて來る原因を考え,如何にして化學療法の域に導くかを,疫學的に考究する事は,不必要とは考えない。
 赤痢の化學療法の效果は,實驗的1)2)にも,臨牀的3)にも,更に防疫上4)にも認め得る。確かに,昨年度は非常な減少を示し,又昭和23年度は更に減少している5)。しかし,現在の減少を以てしても,尚お,過去の赤痢動態を改變するが如き效果は,認められて居ない6)7)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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